2003年6月29日

シブイ男

 

薄暗い階段を降りると年季の入った樫木のドア。

ドアを開けて中に入ると、

わずかなテーブルとカウンターだけのこじんまりしたバー。

30代とおぼしき3人のOLがカウンターで飲んでいる。

髪をオールバックにし、鼻髭をたくわえた中年のバーテンは、

ひたすら黙々とグラスを磨いている。

BGMにはどこか懐かしい日本のポップスが流れている。

♪港のヨーコ、ヨコハマ、ヨコスカ〜♪

ようこ「それで?」

ゆうこ「福山雅治なんかもいいかな〜って」

あかね「前はミスチルの桜井さんがいいって言ってなかった?」

ゆうこ「桜井さんの病気って脳梗塞だったんだよ」

ようこ「それって西条秀樹と同じ病気じゃない?」

ゆうこ「そうだよ」

ようこ「じゃあ西条秀樹でもいいじゃん」

あかね「うん、同じ病気繋がりってことでいいね」

ゆうこ「よくねえよ。なんで西条秀樹なんだよ」

ようこ「いいじゃん、ヤングマンなんだから。体鍛えてるんだろう」

ゆうこ「趣味が違うって。松田優作がよかったなあ」

あかね「でも死んじゃったものね」

ようこ「死んだ子の年を数えるな」

あかね「でもゆうこはもっとマッチョな男が好きなんでしょ」

ゆうこ「照英なんかもいいな」

ようこ「照英って誰よ」

あかね「ほら、筋肉番付なんかによく出てるマッチョな人」

ようこ「ケイン・コスギなら知ってるけどな」

ゆうこ「そういうあかねはまだキムタクに惚れてるの?」

あかね「最近ちょっと飽きてきた。結婚してジジむさくなったし」

ゆうこ「よく言うよ。あんたより年下だろう」

あかね「タッキーもいいけど、藤木君も可愛いんだよね」

ゆうこ「あんたが良くても、向こうがお断りだってよ」

あかね「ゆうこならボブ・サップがお似合いかもね」

ゆうこ「勘弁して。高橋克典で手を打つよ」

ようこ「二人とも趣味がガキだよ。もっと男の本質を見なくちゃ」

あかね「男の本質ってどういうの?」

ようこ「もっとシブイ男を捜してごらん」

ゆうこ「反町隆史とか」

ようこ「悪くないけどまだ若いね」

あかね「織田裕二とか」

ようこ「なんであれがシブイんだよ。例えばジャン・レノとか」

あかね「ああ、私も好き。ジョン・レノン」

ゆうこ「バカ。そりゃビートルズだろう」

ようこ「ショーン・コネリーなんか見ているだけでしびれるね」

あかね「その人知らない。なにやってる人?」

ゆうこ「ほんと知らないの?007シリーズのスパイで・・・」

あかね「あ、わかった。マイク・マイヤーズがやっていた・・・」

ゆうこ「それはオースティン・パワーズでしょうが」

ようこ「日本だったらやっぱり健さんでしょう」

あかね「暴れん坊将軍ね。舞台やるときはサンバを踊るんだって」

ゆうこ「それは松平健。健は健でも高倉健の方だよ。ね」

ようこ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ゆうこ「ほら、怒っちゃったじゃない」

あかね「じゃあ飛びっきりのシブイ男を言ってあげる」

ゆうこ「なによそれ」

あかね「高田純次」

ゆうこ「殺されるよ」

ようこ「今日本で一番シブイ男は大滝・・・・・」

あかね「ラブジェネの主題歌もこの人よね。大滝詠一」

ゆうこ「違うよ、ナイアガラじゃないんだよ」

ようこ「お前らの話はつまらん!」


2003年6月17日

セックスはストレスから身を守る

 

現代社会はストレスの巣窟である。

現代人は男も女もストレスに晒されて生きている。

会社の倒産、リストラ、ボーナスカット、増税、

環境汚染、無差別殺人、新型感染病、エイズ・・・・・

しかも次から次へと新しいストレスが生まれてくる。

世界一強い国家に住むアメリカ人も例外ではない。

むしろ彼らの方が日本人よりもっとストレスを感じている。

相変わらず多発する凶悪犯罪、

野放しの銃による恐怖と殺人、

レイプ、人種差別、貧富の差、増える貧困層、

それに加えて、

テロの恐怖と立て続けの戦争、

兵士と兵士の家族の不安ばかりでなく、

戦争勝利を喜ぶ心の裏に張り付く黒い影。

クスリやアルコールに逃げる人間が多いのも無理はない。

そこでセックス・セラピストのアル・クーパー博士が

ストレス解消の素晴らしい提案をした。

それは誰でもできる簡単な方法である。

週に3回セックスによるスキンシップをはかればいい。

ストレスのプレッシャーを撥ね退けるのに、

セックスほど最適なものはない。

セックスは人をリラックスさせ、

孤独の心に連帯感を生む。

嫌なことを忘れ、心を解放してくれる。

セックスにはほかにも効用がある。

週に3回、1年で144回セックスをすれば、

フルマラソンを3回走ったのと同じ運動量になる。

脈が上がり体内の脂肪を燃やして、

引き締まった肉体を作ってくれる。

毛細血管に血液が行き渡り、

みずみずしく張りのある肌を保ってくれる。

セックスは心だけでなく身体にもいいのだ。

ブッシュ大統領は、

絶対倒れないと言われた世紀の発明品、

セグウェイに乗って転倒した。

きっとストレスが溜まっていたのだろう。

クリントン前大統領はストレスを解消するために、

ホワイトハウスの実習生、

モニカ・ルインスキー嬢と不適切な関係を持った。

これは博士の理論からすれば、

非常に理にかなったことである。

もっともクリントン前大統領は、上院裁判で、

オーラル・エクササイズはしたがセックスはしていない

と弁明した。

フェラチオはセックスのうちに入らないのか?

じゃあ何なんだ。

あごを鍛える健康法の一種なのか?

クリントン夫人のヒラリー上院議員が回顧録を出したが、

今からベストセラーは約束されている。

大衆はセックスの暴露話が大好きなのだ。

ヒラリー夫人は出版社から約9億6千万円の契約料を受け取る。

本が200万部以上売れないと採算は取れないという。

出版社は売れると見込んで契約したに違いないが、

ヒラリーもたいしたタマだ。

いや、彼女にタマはついてないが。

クリントン氏の一番のストレスの種はヒラリー夫人だったのかも。

そういや故ケネディ大統領も、

当時19歳の実習生と不適切な関係を持っていたという。

任期途中で暗殺されてしまったから表に出なかったが、

歴史家のロバート・ダレク氏が

ケネディ図書館で女性側近の資料を見つけ、

ケネディ氏の伝記の中で書いている。

アメリカの大統領はことのほか、

不適切な関係が好きらしい。

それだけストレスの溜まる職業なんだろう。

というわけで、

アメリカ大統領でさえ、

激務の中、寸暇を惜しんでセックスに励んでいる。

それがストレス発散に最も効果的だと知っているからだ。

ならば一般大衆も大統領に習って、

ストレスから身を守るために積極的にセックスをするべきだ。

クーパー博士は、

最低でも一回45分以上の裸のスキンシップが必要といっている。

カラスの行水みたいに、

5分もたたないうちに終わってしまうようなのはペケ。

じっくりと時間をかけて行うべし。

クーパー博士はまた、

いつものセックスと違うことをせよ。

大人のおもちゃを使いなさい。

アダルトビデオを活用せよ。

ベッド以外の場所でやれ。

と勧めている。

よけいなお世話という気もするが、

マンネリにならないように気をつけろということだろう。

ところで相手がいない奴はどうすればいい?

博士はそこまで教えてくれなかった。

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(註)アル・クーパー

1960年代から1970年代にかけて、

アメリカのブルース、ジャズ、ロックシーンで

活躍したミュージッシャン&プロデューサー。

ブラッド・スウェット&ティアーズを世に送り出し、

スティーブン・スティルスやカルロス・サンタナらと

セッションしたアルバムが評判になった。

クーパー博士とは何の関係もない。

 

 


2003年6月5日

カラスの弱点は女刑事?

 

都市のカラスが年々増加している。

東京都ではこの15年間で、

7000羽から3万7000羽に増加している。

それに比例してカラスによる被害も増加の一途を辿っている。

東京都に寄せられた苦情件数だけでも、

平成11年の511件が、

平成13年には3354件に増えている。

ゴミ収集所の生ゴミが食い散らされたとか、

大勢集まって鳴き声がうるさい、

というような苦情が多いが、

カラスに襲われた、

カラスに威嚇された、

というような人的被害も増えている。

本来、鉄とコンクリートの都会は、

カラスの生息には適さないはずだった。

それなのになぜこんなに増えたのか?

1にも2にも餌である。

都会には田舎よりも豊富な餌があるのだ。

家庭や飲食店などから出る生ゴミが、

カラスの絶好の餌になる。

栄養豊富でカロリーも高い。

1年中安定して供給される。

その上うまい!

カラスが寄り付くはずだ。

辺鄙な田舎にいるよりずっと楽に餌が手に入るのだ。

昔は鉄のゴミ箱や、

蓋のついたボリバケツにゴミを入れて出した。

だから簡単に生ゴミを漁れなかった。

しかし今はほとんどポリ袋を使用している。

これならいくらでも突付いて破ることができる。

ごみ収集の方法の変化がカラスに味方したわけだ。

最近はカラスの被害を防ぐために、

ゴミ袋の上にネットをかぶせる所が多い。

しかしこんなもの気休めでしかない。

カラスは上手にネットを持ち上げ、

中からゴミ袋を引っ張り出す。

あるいはネットの上からゴミ袋を突付いて破る。

カラスを侮っちゃいけない。

鳥類の中でも最も頭がいいと言われているのだ。

人を襲うのも珍しくなくなった。

カラスの嘴は強力である。

上空から急降下して突付かれると防ぎようがない。

ファントム戦闘機並みに威力がある。

しかも頭がいいから始末が悪い。

女をレイプするしか能のない米軍の兄ちゃんより頭がいい。

人間の戦闘力を見極め、

弱そうだと見れば果敢に攻撃して来る。

脅かしてもムダである。

小馬鹿にしたようにちょっと離れて様子を見て、

それ以上の反撃がないと見るとすぐまた攻撃を仕掛ける。

1羽で手におえないと見れば、

集団でチームプレイをするのも得意である。

一旦カラスに狙われたら逃げるしかない。

夜の繁華街には別のカラスが生息している。

若い女性にしつこく付きまとい、

ホストクラブへ連れ込んで法外な料金を取ったり、

ホステスに勧誘したりする男たちである。

男がよくひっかかる

キャッチセールスの逆バージョンと言えようか。

彼らは大阪のキタやミナミの繁華街に生息し、

全身黒尽くめのスーツ姿なので、

カラス族と呼ばれている。

強引な勧誘が特徴で、

警察の取り締まりの目を盗んで暗躍している。

ちょっと派手な服装で、

サラサラの長い黒髪をなびかせたOL風の美人が、

夜の繁華街を一人でフラフラ歩いていたら、

カラス族の絶好の餌食である。

その夜もやり手のカラスは餌に食いついた。

しつこく付きまといながら、

「エエ飲み屋あるで。1時間千円ポッキリ。

遊んでいかへん?」

強引にOLの腕をつかまえて引っ張っていこうとした。

途端に周りから数人の目付きの鋭い男たちが取り囲んだ。

なんや、なんや、どうなってるんや?

と思う間もなく、カラスの手に手錠がガチャリ。

呆然とたたずむカラスの前で、

髪サラサラの美女はにっこり微笑んだ。

・・・・・かどうかは知らないが、

彼女は大阪府警ナンバーワンの美人刑事だったのだ。

「そりゃないで」

がっくり肩を落としたカラスが一匹、

両脇を刑事に挟まれながら警察に連行されていった。

美人刑事は大阪外大卒でイタリア語がペラペラ。

天は二物を与えずというが、

間違って二物を与えられてしまった才女なのだ。

捜査上の秘密ということで、

彼女の写真はご法度。

想像するだけにしてください。

誰ですか、

俺も逮捕されたいといっているのは?

 

 


2003年5月26日

ペットには金を惜しまず

 

りそな銀行は夏のボーナス支給せず。

引責辞職した役員全員退職金支給せず。

まあ当然だけどね。

国家資本投入ということは、

国に身売りしたということで、事実上倒産みたいなものだ。

残った三大銀行だって内容の悪さではりそなとどっこいどっこい。

いつ同じ目に合っても不思議じゃない。

経営悪化の一因になった株価の低迷は相変わらずだし、

デフレ不況はまだ出口も見えない。

21世紀になったばかりなのに、

早くも世紀末の暗い影が似合うご時世の日本だけど、

ペットだけはこの世の春を謳歌している。

不況もクソも関係ない。

いまやペットは人間よりも大事な存在なのだ。

できの悪いガキよりペットの方が可愛い。

というわけでペット用品もバカ売れ。

ど〜する・・・・・アイフル〜

のCMで名演技のチワワが人気に拍車を掛けた。

CM第2弾で、

親父とお揃いの結婚式用のモーニングを着せているが、

犬用の服がコンスタントに売れている。

さらに犬も季節で衣替えする。

今までは冬服中心だったのが、

今年は夏服もよく売れている。

犬が喜んで着ているのかどうか怪しいものだが、

犬にアンケート取ったわけじゃないからわからない。

犬も人間並みに健康に気を使うようになった。

健康食品やダイエット食品が大人気。

渋谷の東急百貨店では、

1キロ1000円もする健康食品がよく売れている。

高齢犬用には低脂肪、繊維質たっぷりの食品が用意されている。

無農薬野菜を販売する埼玉県の会社では、

宅配のドッグフードが急成長。

普通のドッグフードの10倍の値段なのに、

3万人の会員が利用しているという。

犬の大きさや体調に合わせて、

一人一人、じゃなくて、一犬一犬きめ細かに調合する。

完全オーダーメイドが人気の秘密。

素材はすべて添加物なしの無農薬。

これで犬の健康間違いなし。

それでもまだ心配だという向きには、

人間ドックならぬ、動物ドックもある。

ペットの健康状態を総合的にチェックする。

レントゲン、心電図、糞尿検査、血液検査・・・・・

これで2万5千円なり。

ここまでやっても病気になったら、

諦めるしかないだろう。

ほかにも

快適な住環境を保証する冷暖房マット。

室内の温度変化に反応して自動的に快適温度を保つ。

目の悪いペットのためのコンタクトレンズ。

これで犬猫でも新聞が読める?

ストレスが溜まったら、

たまには温泉に行くのもいい。

ペット専用の露天風呂もあるぞ。

湯河原温泉の亀屋旅館では、

宿泊客の3割がペット同伴だという。

ゆっくり温泉に漬かって明日の英気を養おう。

デフレ不況も何のその。

徳川綱吉も泣いて喜ぶペット天国。

お犬様に不可能の文字はない。

 


2003年5月18日

恐怖のお悔やみ電報

 

ある日突然身に覚えのない請求書が届いて、

人を不愉快にさせるケースが増えている。

悪質な業者が無差別に発送している架空請求なので、

もとより払う必要などさらさらないのだが、

なかには動揺して金を払ってしまうケースもあるようだ。

それに味を占めてまた同じことを繰り返す業者が後を絶たないので、

決して金を払ってはいけない。

数年前からよくあるのは不倫を匂わす手紙。

「あなたは社会的にいけないことをしている」

とか、

「このままでは社会的地位を失う」

などと、

いかにも不倫を匂わす内容で、

暴露されたくなかったら金を振り込めというもの。

数うちゃ当たるといっても、

本当に無差別に送ったら当たる確率ははなはだ低い。

そこで業者も工夫する。

一つには大企業の紳士録を手に入れて、

役員に軒並み送る方法。

これは結構成功したようだ。

50万円とか100万円とか高額の請求にも拘わらず、

指定の口座に振り込んできた人がかなりいた。

大企業の役員て、

そんなに身に覚えがあるのか。

別の方法では、

ラブホテルの利用者の車のナンバーを控えて、

氏名、住所を割り出し、

脅迫の手紙を送るもの。

いずれも興信所を装って、

ある人から調査の依頼を受けたが、

あなたが調査料の2倍を払えば、ウソの報告書を作る

というもの。

大企業の役員ほどではないが、

引っかかった人はかなりいたようだ。

これからラブホを利用する人は、

レンタカーを借りていこう。

電子メールで請求書を送るのも流行っている。

よくあるのは、

インターネットの有料アダルトサイトを利用したから、

金を払えというもの。

アダルトサイトを利用したことがある人はドキッとするだろう。

金額は1万数千円から3万円ほどと、

このくらいなら払ってもいいかと思う心理を突いている。

しかしサイト名は聞いたこともないし、

いつ、どれくらい利用したという明細も書いてないので、

ほとんど引っかかることはない。

文面もいかにも稚拙で、

暴力団の下っ端のチンピラが書いたような、

見るからにうそ臭い内容だ。

女性の利用者が増えているとはいえ、

インターネットの利用者はまだまだ男性が多い。

男はエロが好きである。

エロが好きならエロサイトを利用するはずだ。

こういう三段論法で無差別メールを送っているに違いない。

目の付け所は間違っていない。

しかし、

エロは好きだが金は払いたくない

という男もいるのだ。

同じような手口でいくつかのバリエーションが、

ネット内をいまでも流通しているようだ。

「日本医療監視センター」という、

いかにももっともらしい団体の名前を騙って、

未払い医療費を払えという手口もあった。

巧妙なのは、

宛先がみな、その年に死んだ人の遺族だったこと。

死人に口なしというやつだ。

しかし、どこからこんなリストを手に入れたのか。

病院か、葬儀屋か、火葬場か。

死人を利用するとはとんでもない奴らだ。

しかし、もっとたちの悪い奴もいる。

NTTからお悔やみの電報が届く。

多くは5千円もする最高級の漆塗りの箱に入った電報だ。

中を開くと、

「あなたの債権を回収に行きます」

「どんな手を使っても返してもらう」

「家族、友人の財産も調べて回収します」

などと書いてある。

一度でもサラ金やヤミ金から借りたことがある人は、

怖くなって払ってしまう人もいる。

ましてや、あちこちから借りまくっている人など、

残債がどこにいくら残っているか、

本人もわからなくなっていることがある。

そういうのは本人が悪いんだけどね。

中には、

「あなたの指を10本、家族の指を40本送って頂ければ、

借金は帳消しにします」

と、恐怖心を煽る電文もある。

脅迫電報は架空の名義や他人の携帯電話から申し込むので、

業者を規制することは難しいという。

死んでから利用されるのも嫌だが、

生きているうちにお悔やみをいわれるのも気持ちよくないぞ。

 

 


2003年5月5日

白い色は恋人の色

 

岐阜山中に突如天使の一団が舞い降りた。

全身白尽くめ、

服も白、帽子も白、マスクも白、メガネも白。

車も白、テントも白、

それだけじゃ物足りなくて、

ガードレールや木やカーブミラーにまで、

白い布をかぶせて真っ白な世界を作っている。

きっと食器も家具もみんな白で、

食べるものも白いものばっかりなんだろう。

出てくるウンコも白で、

ケツを拭くトイレットペーパーも白に違いない。

間違ってもピンクのキャラクターの印刷された、

トイレットペーパーなんか使ってはいけない。

きっと天罰が下る。

それとも腹が下るか。

「パナウェーブ研究所」と名乗る白装束の集団は、

天使とは程遠かった。

テレビに映る顔は、

どうみても田舎のおっさんでしかない。

とても心を癒してくれる天使には見えない。

彼らの実態は千乃裕子という教祖が、

オウム真理教よりも前に設立したといわれる、

千乃正法というカルト教団だ。

千乃教祖は陽成天皇の子孫で、

またの名をミカエル大王様という。

なんで天皇家とつながってるのに、

キリスト教の名前を名乗ってるんだ?

と不審に思われるかもしれないが、

千乃正法の教えによれば、

異星人が地球にやってきて、

合体して生まれたのが日本人なのだ。

ユダヤ・キリスト教文明も、

異星人が教えて広めたもので、

アブラハムの子孫が日本神話の神々になったので、

日本は元々キリスト教文明なのだ。

だから大天使の筆頭である、

ミカエルを名乗っても不思議はないのである。

神の教えは日本から発して、

ムー大陸でムー文明が発達した。

ムー大陸が沈没してから

シュメール文明として蘇えり、

核戦争が起きた後、

ユダヤ・キリスト教文明が発達したのだという。

このぐらいでも十分頭が痛くなる話だが、

現在の世界は中国共産党とアメリカ合衆国が、

フリーメーソンを通じて手をつなぎ、

大東亜戦争を仕掛けて日本を滅ぼそうとしたから、

世界最終戦争に備えて、

スカラー波の攻撃から身を守らなければならない。

共産主義者や北朝鮮の工作員が、

我々を攻撃するためにスカラー波をだしている。

だから白い布でスカラー波を跳ね返すのだ。

竹下登や小渕恵三元首相もスカラー波で死んだ。

小泉首相もいま侵されつつある。

真剣に防がないとみんな殺されるぞ。

どう?わかる?

大変高邁で難しい学説なので、

凡庸な一般大衆には理解できまへん。

よくわからないというのは、

カルト集団につきもののことだ。

彼らが真剣にやればやるほど、

周りから見れば滑稽でしかない。

電磁波が怖いといいながら、

携帯電話で連絡してるのはどうなのよ。

頭が一つの見方に固定されちゃってるから、

客観的に物事を見れないんだね。

自分の姿がわからない。

こういうことは小さなカルトに限らない。

○○の科学も○○学会も、

イスラム原理主義もキリスト教原理主義も、

周りから見るとけっこう

滑稽なことをやってるものね。

白装束集団も

オウム真理教と同じように、

世界の終末がもうすぐやってくるといってるけど、

くれぐれも暴走しないでほしいね。

カルトの行き着く先は二つに分かれる。

外に向かって攻撃するか、

内に向かって集団自殺するか。

外国には集団自殺のカルトはいくらでも例がある。

集団自殺で勝手に死んでくれるなら

手間がはぶけていいけど

オウムみたいにやけくそになって、

無差別攻撃するのだけは願い下げだ。

マスコミもあんまり刺激するなよ。

いまのところ外部に悪さはしていないようだから、

人里離れた場所に置いといて、

自然消滅するのを待てばいいんじゃない?

臭いものに蓋ってゆうじゃない。

彼らは風呂に入らないから相当臭いらしいよ。

教祖(69歳)もあらゆる癌や心臓病など、

16の病気に侵されて瀕死の状態らしいから、

もう長くはないって。

白は天使の色。

白い色は恋人の色。

ベッツィ&クリスも歌っているじゃないか。

白い鳩は平和と友好の象徴。

ミカエル大天使と仲良くやろうぜ。

 

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