| アニマルセラピーは障害者や高齢者を動物と触れ合わせて心身を癒す治療法の一つ。江戸川区の精神科病院「奥山クリニック」もこの療法を取り入れ、犬4匹を飼っていた。 22日夕に診療を終えた奥山容疑者は酒を飲み、23日午前零時頃自宅マンションに戻った。家には妻とともに通常は階下のクリニックで飼っているセラピー用の大型犬バーニーズ・マウンテン一匹がいたため、いきなりキレた。
酔った勢いで犬を殴るなどしていると、普段は従順なはずの犬が奥山容疑者の右手をガブリと噛んだ。「この野郎!」「ぶっ殺すぞ!」妻は犬をかばって逃がしたが、「犬はどこだ!」と大声で叫びながら外に出た。
通報で署員が駆けつけると、両手に刃渡り10センチのナイフを握り、駐車場をうろつく奥山容疑者が。「おまわりは帰れ!」「ナイフが見えねえのか、やるぞ」署員の警告を無視してナイフを向けて迫ったため、署員は拳銃を2発発射し、両足に命中した。足を撃ち抜かれてもなお立ち上がり、ナイフを離さず向かってきたので、署員が組み伏せた。弾は両太腿を貫通し、同容疑者は病院に運ばれた。
奥山容疑者は精神障害者のためのコンサートやミュージカルを企画し、自らボランティア出演するほどの熱心な医師だった。手を噛まれ、脚を撃たれ、おまけに信用を失墜した。飲みすぎのツケは大きすぎた。
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