バレ句
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| もう一夜かようと穴を探すとこ |
| 小野小町が深草の少将に、百夜通い続けたら求愛を受け入れるといい、深 草の少将が九十九夜通って百夜目に死んでしまったという故事を踏まえる。 もう一夜で思いを遂げたら、小町の穴を探す羽目になっただろうと皮肉る。 |
| もう一夜かようとけつをされるとこ |
| 小野小町は俗に「穴がない」と言われた。前の穴がなければ、後ろの穴を 使われるだろう。 |
| 鼻息で知れる隣の仲直り |
| さっきまで派手な夫婦喧嘩をしていたのにやけに静かだ。おかしいと思っ て隣に聞き耳を立てると、「アハン、ハアン」と鼻息が聞こえる。ああ、 もう仲直りしたんだな。 |
| 桑名の娘ぱっかりとあけて売り |
| 桑名の名物は焼き蛤。宿場の娘たちは道端に火鉢を置き、しゃがんで蛤を 焼きながら旅人に売る。火が通ると蛤がぱっかりと口をあける。ついでに 娘の蛤もぱっかりあいて、旅人の目を楽しませる。 |
| 神子を見てふとしく立てる宮柱 |
| 神子(みこ)は神社で神楽を踊る若い女性。あちこちの神社が賽銭を稼ぐ ために競って綺麗な女を神子に雇った。「ふとしく立てる宮柱」は祝詞でめ でたいことをいう決り文句だが、ここでは可愛い神子を見て男どもが股間の 柱を立てている様子をいう。 |
| 相模屋の婿来ては死に来ては死に |
| 相模の女は好き者という俗信があった。相模屋の女将が婿を取ったが、毎 晩のように激しく求めるので男は衰弱し、死んでしまう。そこでまた新しく 婿を取るが、同じように早死にしてしまう。げに恐ろしきは相模女。 |
| これからはどこですべえと麦を刈り |
| 田舎の若い男女がするときは麦畑の中と相場が決まっていた。しかし麦を 刈ってしまうともう隠れるところがない。さあ困ったというところ。 |
| 九牛が一毛もない長局 |
| 長局(ながつぼね)は大奥に住む女たちの総称。張形は通常水牛の角で作 られているので、形は男根ソックリでも当然毛はない。「九牛の一毛」とい う故事に引っ掛けたところがミソ。 |
| 消渇の官女袴がじれったい |
| 消渇(しょうかち)とは淋病のことである。消渇にかかると頻繁に小用が したくなる。宮中に仕える官女(かんじょ)はいつも長い袴をはいているの で、いちいち脱ぐのにじれったいだろう。 |
| 又貝を捨てていったと茶屋笑い |
| 出会い茶屋は現代のラブホテル。当時の強精薬は蛤の貝殻に入れてあった ので、茶屋の使用人が部屋の掃除に来たときに「あの客はまたこんなもの使 って、まったく好きだねえ」と笑ったという。 |
| 馬鹿らしい嫌よと暗いほうへ逃げ |
| 明るいほうへ逃げずにわざわざ暗いほうへ逃げる。男を誘惑する女の 巧みな企み。 |
| 箱入りを口説き始めは亥の日なり |
| コタツの使用始めは10月の亥の日。娘と一緒にあたり、手足を触って 攻略にかかる。 |
| 新世帯恥ずかしそうに紙を買い |
| 新世帯(あらせたい)は新婚さんのこと。夜も昼も紙を大量に使うので、 紙を買うのは新妻の心得。 |
| 借金の穴を娘の穴で埋め |
| 甲斐性のない親は娘を遊郭に売って借金の穴埋めをする。 |
| 一生奉公かかとにたこができ |
| お城勤めの奥女中は、かかと掛けで張り型を常用するので、かかとに タコができる。 |
| 大年増ぬかるみ歩くような音 |
| しる沢山でするたびに音が響く。 |
| いい女ぼぼも汚く思われず |
| 美女はなんにしてもよく思われて得。 |
| 極ずいの浅黄舌人形が好き |
| 浅黄は地方から参勤交代で江戸に出てきた勤番侍。舌人形は江戸の隠語 でオーラルセックスのこと。浅黄は好色が多いというのが江戸っ子の定 説なので、しつこく舐めまわすに違いない。 |
| つんとしたふうでしつこい御殿者 |
| 普段はお高くとまっている御殿女中も、いざ男と逢瀬となるとしつこい ことしつこいこと。 |
| 踊り子は山吹色に蹴つまづき |
| 山吹色は金貨のこと。金をやれば簡単に転ぶ芸者。 |
| 五十ほどかくとせんずり終ひなり |
| せんずりとはいうものの、五十回も擦れば発射してしまう。 |
| 張形は埋めやと局末期なり |
| 長年密かに愛用した張形。遺言で人知れず埋めよとお局様。 |
| こらへじょうの無きへのこは朱塗りなり |
| 我慢できない男は女が月の障りの最中にも無理やりするから、 竿がまるで朱塗りの棒のようになる。 |
| 鼈甲はいずれ毛のあるとこへ挿し |
| 鼈甲のかんざしは髪の毛へ挿し、鼈甲の張形は下の毛に挿す。 いずれにしても毛のあるところに挿すことは間違いない。 |
| 門の井が近くて水を使いすぎ |
| 門と井を合わせると開(ぼぼ)になる。近くの井戸の水はすぐ使いすぎ るように、情交相手が近くに居ると腰を使い過ぎて、疲労困憊する。 |
| せんずりを国常立尊かき |
| 国常立尊(くにとこたちのみこと)は天地創造のとき、最初に出現した 神様。まだ女が存在しないので一人でやるしかない。 |