男と女、色と恋(1)

Amantes, amentes.

 

結婚してわかること
結婚して初めて、本当の幸福とは何かがわかるものなのだ。しか
し、わかったときには、もう手遅れである。       

 

夫の働き
「私、夫を火葬にしましたの」
未亡人は、しみじみとした口調で話し始めた。
「夫の遺灰を砂時計に入れました。これで結婚以来初めて、夫が
私のために働いてくれるのを、見ることができますわ」

 

勘違い
ある女性が神父のところへやってきて、実は罪を犯したので懺悔
したいという。神父が聞くと、
「昨夜、鏡を見て、私ってなんでこんなに美しいのだろうと思い
ました。これは傲慢の罪です」
神父は答えて言った。
「それは罪ではありません。単なる勘違いです」

 

修行中の身でも
腹をすかせた若い修行僧が、旅の途中で一夜の宿を借りた。
たまたま亭主が用があって外出したので、家の中は若い妻と修行
僧だけになった。二人はきまずい雰囲気を感じ、早々にベッドに
入ったが、なかなか寝つかれず、寝返りを繰り返していた。
そのうち、修行僧がガバッと起き上がり、たずねた。
「あの、かまいませんか?」
妻は恥ずかしそうに顔を赤らめて言った。
「ええ、あなたさえよろしければ。けれども主人が帰ってきます
ので、早くしていただけますか」
修行僧は弾かれたように台所へ走りこみ、ムシャムシャ食べだし
た。

 

後悔の順番
「わしの娘と会社の金を盗んで逃げた会計担当の奴は、だんだん
後悔しているようだ」
「へえ、金でも返してきましたか?」
「いや、金はまだだが、娘の方を先に返してきおった」

 

クラブのしきたり
クラブハウスで電話が鳴った。
「うちの夫はいますか?」
「いいえ、奥様、いらっしゃっておりません」
と従業員が答えた。
「どうしてわかるんです? まだ名前を言っていませんわよ」
「実は奥様、ご夫人が電話されてきた時には、ご主人はどなたも
ここには来ていないことになっておりますので、はい」

 

足袋
夫婦喧嘩をして、背中を向けて寝たが、夜中にきざしてきた女房
、正直に
求めるわけにもいかず、亭主のものをつかんで、
「これは何なの」
「足だよ」
と亭主が言うと、
「足なら足らしく、足袋の中に入れたらどうなの」

 

本になりたい
ある淑女、窓辺で本を読んでいる紳士に近づいて言った。
「わたし、あなた様のご本になりたいですわ」
「そうなっていただきたいものです」
「なれるとしたら、どんなご本?」
「そうですな、暦がいいですね。毎年新しいのと取り替えられま
すから」

 

無人島
女一人と男二人が無人島に漂着した。
三人がアメリカ人だったら、女は二人の男とかわるがわる寝る。
三人がイギリス人だったら、紳士と淑女で過ごす。
三人がフランス人だったら、女は一人の男と結婚し、もう一人と
密通する。
三人がロシア人だったら、モスクワからの指令を待つ。

 

誤解
妻が夫に言った。
「あなた、どうして私が歌うたびにバルコニーにでるの?私が歌
うのが、そんなに不愉快なの?」
夫が答えて言った。
「いやいや、おまえの歌はとても素敵だよ。だけど、近所の人に
僕がおまえを殴っていると誤解されるのがイヤでね」

 

解決法
9年間に9人も子供が生まれた男が、神父に生活苦を訴えた。
「いくら働いても、次々と子供が生まれて、食べるものも満足に
食べられません。9人の子供と女房をどうやって養っていったら
いいか、途方にくれています。私はいったい何をすればいいんで
しょうか」
神父が答えた。
「何もしないことです」

 

キス
娘「パパ、お隣のおじさんは朝出かける前に、必ずおばさんにキ
  スするのよ。パパはどうしてああしないの?」
父「以前そうしたら、隣のおじさんにひどくぶん殴られたのさ」

 

誓い
結婚が決まって幸せそうな二人は、これからのことを心の中で誓
った。
男は、喜びも悲しみも、苦難でさえも共にしていこうと。
女は、彼の家も土地も財産も、すべて共にしていこうと。

 

その気になれば
長年独身を通してきた女性にある人が聞いた。
「あなたは結婚する気はないのでしょう」
「あら、そんなことはないわ。その気になればいつでも結婚する
わよ」
問題は誰もその気にならないということなのだが。

 

週何回?
診察の後でドクターが言った。
「セックスは週何回ですか」
「火・木・土の3回です」
「それは多すぎます。木曜日をお休みして、週2回にしなさい」
「しかし、家内が承知しないと思いますので・・・」
「3回を2回に減らすくらい、なんとか我慢してもらうことです
な」
「でも、木曜日だけが家内とする日なんです」

 

酒と女色
ある男、酒と女色が過ぎて病気になってしまった。
病人を診た医者は、
「古来、女色は身を切る斧にたとえられます。その上酒も過ぎる
ときては、寿命を縮めます。以後、酒も女色もお控えなさい」
傍らで聞いていた男の女房が、恨めしそうな顔で医者を見たので
、医者はそれと察して、
「女色のほうはまあまあとして、酒だけは絶対にやめなさい」
と言った。
すると男は、
「女色の害は、酒よりも悪いと聞きますが・・・」
と言うと、女房があわてて、
「あなた! お医者さんの言うことを聞かないと、病気が治りま
せんよ」

 

質流れ
いつも女房の尻にしかれている男、思うように女房が金をくれな
いので、あるとき一計を案じ、一物を後ろへまわして紐でかたく
縛り付け、
「この前、急に金がいったとき、おまえに言ってもくれなかった
ので、一物を銀一枚で質に入れたしまった」
女房が手を伸ばして触ったが、すべすべして何もないので、
「いますぐ、請け出しておいでよ」
と、銀2枚を渡した。
「銀1枚だと言ったのに、なんで2枚もくれるんだ」
と男が訝ると、
「もし質屋に、質流れでもっと大きくて立派なものがあったら、
そっちと替えておいでよ」

 

手癖
ある老人、しきりに息子の嫁に手を出そうとする。嫁がそのこと
を姑に言うと、姑は笑って、
「あの糞じじいったら、手癖の悪いところは、あのじじいの親父
さんとそっくりなんだね。それでおまえは、じじいのいうことを
聞いたのかい」

 

いくつになっても女は
山賊が襲ってくるという噂が立ったので、村人たちは若い娘を村
はずれの洞窟に隠した。娘たちが恐怖に震えていると、中に老婆
が一人混じっていた。
一人の娘が老婆に言った。
「おばあさん、あなたまで隠れなくてもいいでしょう」
老婆は憤然として答えた。
「山賊の中にも年寄りはいるだろう」

 

生まれてくる子は
美人で有名な女優があるパーティーに出席したところ、最近賞を
取って話題の科学者が大勢の人に囲まれていた。女優は人を掻き
分けて科学者の前に進み出るとこう言った。
「私、先生の大ファンなんですのよ」
「それは光栄です」
「先生のような方と結婚したいと思ってますの」
「嬉しいお言葉ですが、なぜ私と?」
女優はその美貌を誇示するように嫣然と微笑み、言った。
「先生のような優秀な頭脳と、私のような美しい顔を持った子供
が生まれたらどんなに素晴らしいでしょう」
科学者はニコリともせずにこう答えた。
「私のような醜い容貌と、あなたのような弱いオツムを持った子
供が生まれたらどうします?」

 

催眠術
最近催眠術に凝りだした男、行きつけのスナックで催眠術の威力
を自慢した。
「な、すごいだろう。催眠術を使えば誰でも俺の思い通りに動か
せるんだ。どんな女でも催眠術で口説けるのさ」
スナックのママが口をはさんだ。
「でも催眠術を掛けるには回りの環境が大事なんでしょう」
「ママ、よく知ってるね。そうなんだ。邪魔の入らない静かな場
所が一番いいんだよ。ホテルの部屋なんかが最高だね」
「女性をホテルの部屋に連れ込めるくらいなら、催眠術なんか必
要ないんじゃないの?」

 

恐ろしい出来事
アランが会社に出勤すると皆がヒソヒソと話していた。
「おい、どうしたんだ?」
「なんだ、知らないのか。きのうの夜、ジャンが家に帰ったら、
奥さんがよその男とベッドで抱き合っていたんだ。頭にきたジャ
ンがピストルを取り出して、その男を撃ったんだ」
「へえー」
「あんな恐ろしい場面、見たことないよ」
だが、アランは首を振って、
「世の中にはもっと恐ろしいことがあるよ」
「そうかな」
「そうとも。きのうの晩だったからよかったんだ。おとといの晩
だったら、オレが殺されていた」

 

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