飲む、食う

Nihil aliud est ebrietas quam voluntaria insania.

 

塩漬けの卵
田舎から初めて街に出てきた二人連れの男、塩漬けの卵を食
べてびっくりして言った。
「この卵はどうして塩辛いのだ?」
「塩漬けのアヒルに産ませたんだろう」

 

死人でも
大酒のみが祭りの晩にしこたま飲んで、道路に酔いつぶれて
寝てしまった。
パトロールの警官が見つけたが、叩いても蹴っ飛ばしてもび
くともしなかったので、てっきり死んだものと思い、男を死
体安置所に運んで置いていった。
数時間して男は目が覚めたが、あたりは真っ暗で、周りには
冷たくなった死体だけがあった。
「おれはもう死んだのか。死人でもやっぱり小便がしたいん
だなあ」

 

それが答えだ
「ウェイター、なんだこの皿は?まだ濡れたままじゃないか」
「それがスープでございます」

 

チキン料理
「このチキンは何だ! 骨と皮しかついてないじゃないか!」
「羽もあった方がいいですか」

 

きのうのメニュー
「ウェイター、おれに石鹸みたいに固い卵と冷たいベーコン、
それに黒焦げになったトーストと薄くてぬるいコーヒーを持っ
てきてくれ」
「当店ではそのようなものは・・・・」
「どうしてできない? きのうは確かにあったぞ」

 

大きさ
「ウェイター、スープの中にちいさなハエが入っているぞ!」
「もっと大きいのとお取り替えしましょうか」

 

飲む分量
「ウェイター、スープにハエが入っているぞ!」
「いいじゃありませんか。そんな小さなハエの飲む分量なんて
しれたもんですよ」

 

何をしている
「ウェイター、このハエはスープの中でいったい何をしている
んだね?」
「出て行こうとしているところでございますよ」

 

酩酊とは
「先生、酒を飲むと酔っぱらうのはなぜでしょうか?」
「私たちの身体の中には、右側に善、左側に悪がたむろしてい
るのだ。腹の中に酒がたまると、洪水となって、善と悪がごち
ゃまぜになり、分別がつかなくなってしまう。こういう状態を
人は酩酊と呼ぶのだ」
「お説ですが先生、もし腹の中に液体がたまってそうなるのな
ら、酒でなくても水でもいいんじゃないですか」
「だからお前は馬鹿だと言われるのだよ。水を飲んで酔っぱら
う奴がこの世にいるかね」

 

気配り
ユダヤ人が3人、レストランで注文した。
「私には紅茶をくれ」
「ぼくは紅茶にレモンをつけてくれ」
「私も紅茶にするが、カップはよく洗ってきてくれよ」
しばらくすると、ボーイが紅茶を3人前運んできて、言った。
「洗ったカップは、どちら様でしょうか」

 

女房かウォッカか
酔っ払いの亭主を見かねた妻が詰め寄った。
「あんた、ウォッカを取るの、わたしを取るの? ハッキリし
てちょうだい」
亭主はちょっとだけ考えてから言った。
「その場合のウォッカは何本だね?」

 

地獄の酒樽
地獄にだって女もいれば、酒樽もある。それを聞いて安心した
アル・カポネは、地獄への道をまっしぐらに突き進んだ。でき
れば女も酒樽も、早めに手を打って独占したいと思ったのだ。
地獄に着くと、酒樽は上物のバーボンで、女はとびきりのグラ
マーだった。ただし、酒樽には穴があり、女には穴がなかった

 

四つ足
「あたしゃ四つ足ならなんでも好きだね。鹿なべ、タヌキ汁、
馬刺し、どれでも結構」
「そんなに四つ足が好きなら、コタツも食えるか」
「あたるものは食わねえ」

 

酒好き

酒好きの男、あまりに長くなるので、その下男が連れ帰ろうと思い、
空が曇っているのを見て、
「雨が降りそうですから・・・・」
と言った。するとその男は、
「降りそうなら帰れないじゃないか」
と言う。しばらくすると降り出し、かなり降り続いてからやんだので、
下男がまた、
「雨がやみましたから・・・・」
と言うと、その男の言うには、
「やんだら何も心配することはないじゃないか」

 

飲みそこねた
酒好きの男が、酒の一升入っている壺を拾い、
「これはありがたい」
と、さっそく燗をつけているうちに、目が覚めてみれば夢だったので
「ちぇっ、冷で飲めばよかった」

 

二人の飲み仲間の会話

「おまえ、最近世間を騒がしている中性子爆弾ていうのを知ってる
かい?原子爆弾とどう違うのかね」
「ああ、早い話、原子爆弾てのは、ここにたとえば落ちてきたとする
と、おれもおまえもウォッカも一蓮托生ってことだな。ところが中性
子爆弾がここに落ちたとすると、おれとおまえはお陀仏だけど、ウ
ォッカの方は無傷のまま残るってことだ」
「そうかあ。するってえと、おまえとおれがこうして無事なのに、ここ
にウォッカがないってことは、どんな爆弾を落とされたのかねえ」

 

酔っぱらい
「父ちゃん、酔っぱらうってどんなことなの?」
「ここにグラスが二つあるだろう。これが四つに見え出したら、酔っ
ぱらったってことだ」
「父ちゃん、そこにグラスは一つしかないよ」

 

酒が悪い
裁判官が
「あなたが今の状況になったのはすべてアルコールのせいで、アル
コールこそが唯一の原因と言っていいでしょう」
と言うと、男はこう答えた。
「裁判長、おかげで気が楽になりました。ほかのみんなは、ぼくが
悪いって言うんですよ」

 

ウィスキーのビン
おせっかいな教区民たちが主教をたずねてきて、彼らの牧師に
ついて苦情を申し立てた。
その苦情とは、牧師の家から毎週出されるゴミの中に、大量
のウィスキーのビンが混じっているというのだ。
「ウィスキーのビンだって!」
主教はショックを受けたように叫んだ。
「そいつはいけない、注意してやりましょう。ビンとは!と
んでもない話だ。わしは、ウィスキーは樽で買うことにして
いるんだ」

 

親切な言葉
腹をすかせた哀れな男が食堂に入ってきて注文した。
「シチューを頼む。それと、親切な言葉もね」
しばらくしてウェイトレスがシチューを運んできた。
「親切な言葉は?」
と男が聞くと、ウェイトレスは近寄ってきてそっと耳打ちし
た。
「不潔だから食べないほうがいいですよ」

 

スープのハエ
客が怒って言った。
「ねえ、ちょっと君、スープにハエが浮かんでいるぞ」
ウェイターは馬鹿にしたような顔つきで答えた。
「お客様、無茶を言っては困ります。その値段ではハエがせ
いぜいです。ネズミをつけたらもっと高くなります」

 

妙技
ある人が息子に言いつけた。
「一挙一動、みな先生のする通りにするんだぞ」
息子は先生のお供で出かけ、一緒に食事をすることになった
。父親の言いつけを守り、先生が食べれば食べ、先生が飲め
ば飲み、先生が手を拭けば手を拭いた。
先生がそれを見て、思わずぷっと吹き出したところ、息子は
うまく真似できず、先生に謝って言った。
「先生のその妙技は、私にはとても無理です」

 

井戸の魚
ある人が客を招いて魚の料理を出したが、小さくてほとんど
肉がない。客が何気ない振りをして尋ねた。
「これはどこで取れた魚ですか」
「池で飼っていた魚です」
と主人が言うと、客は、
「池ではなくて井戸でお飼いになったのではありませんか。
そうでなければ、なかなかこう小さくは育たないでしょう」

 

ロシアの飲んべえは底なし
真夜中、けたたましく電話のベルが鳴る。
「もしもし」
「もしもし、レストランの支配人でいらっしゃいますか」
「はい、わたくしですが」
「おたくのレストランは、明日、何時に開店するのでしょう
か」
「あんた、正気ですか? 今何時だと思ってるんです! 夜
中の3時ですよ。バカげた質問しないでほしいね」
「いや、すいません。申し訳ありません。お怒りごもっとも
です。でも、ぼくはどうしても知る必要があるんです。どう
か、教えてくれませんか」
「明朝11時には、当レストランにお入りいただけます」
「と、と、とんでもない。ぼくは入る必要なんかないんです
。ぼくは出たいんです!」

 

ソ連産のビール
ソ連はウオッカの生産では自慢できたが、ビールは後進国だ
った。チェコスロバキアを衛星国にしてから、同国が世界に
誇るピルゼン・ビールの製造技術を、なんとか導入しようと
やっきになっていた。
ようやく試作品ができたので、ピルゼンの工場に送りつけて
評価をしろと言った。
しばらくして、ピルゼンからモスクワの試作工場に電報が届
いた。
「貴農場の馬の健康に問題なし」

 

ハエの使い道
あるレストランで、お客がビールを半分ほど飲んだところで
ボーイを呼びつけ、
「これは何だ! ビールの中にハエが入っているぞ」
ボーイが恐縮して新しいビールを持ってきた。
これを見ていた隣の客が、ボーイの立ち去ったあとで、
「旦那、そのハエの死骸があいたら、こっちに貸してくだせ
え」

 

美食家
第一次世界大戦の直後、ハノーバーの肉屋フリッツ・ハール
マンは、安くて新鮮な肉を売ると評判になる。だが、それは
みな美少年の肉であった。
法廷で家出少年の写真をたくさん見せられ、
「これもおまえが殺したんだろう」
ハールマン答えて、
「そんな醜い奴は食わない」

 

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